とら豆とツナのミルク煮

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.67(2014年10月掲載)

若き料理人の友人ができました♪素材のことや料理方法などを話しながら、共に食事をするのは楽しいです。過日訪れたパスタ屋さんでは、イタリアのオーソドックスな「木こり風」のパスタをいただきました。それにヒントを得て、さっそく豆なレシピに応用。あと3〜4回つくったら、自分好みの味が完成するでしょう。家庭料理は足し算、引き算。誰かと囲む食卓が、楽しいひと時でありますように。

白でもなければ、茶色でもない。ホクホクほんのり甘みあるとら豆の長所を生かすとしたら、どんな料理が合うのでしょう?そう考えたら、模様が見える料理がいいのかなと思いました。ツナ缶の油には、ツナのおいしい出汁が混じっているので、それも材料に加えて、ケッパーで味を引き締めて。今までの私の味覚になかった組み合せ。おいしいと思ったら、すぐに実践です。

材料(3〜4人分)

とら豆 乾燥1/2カップ
えのき茸 1袋
ツナ缶 100g
ツナ缶の油 小さじ2
牛乳 1カップ
ケッパー 大さじ1
少々
粒ガーリック 少々

作り方

  • 1 とら豆を水洗いし、たっぷりの水に半日〜一晩浸してもどす。
  • 2 もどした豆を水ごと鍋に入れて火にかけ、沸騰したら中弱火で30〜40分ほど煮る。途中アク取りをして様子をみながら、湯が減ったら水を足し加える。
  • 3 えのき茸は石突きをとって、半分の長さにカットしておく。
  • 4 鍋に粒ガーリック、ツナ缶に入っている油を入れ、中火でえのき茸を炒める。そこに茹でておいたとら豆とツナを加えて炒める。
  • 5 牛乳を加えて軽く混ぜ合わせて熱し、ケッパーも加えて沸騰させる。火を弱め、蓋をして10分ほど煮る。軽く塩を加え、調味して出来上り。

ワンポイントアドバイス

  • 茹で時間は新豆と旧穀で変わってきます。新豆の水煮は20〜30分茹でるくらいで大丈夫でしょう。
  • 牛乳を倍量に増やせば、スープにできます。豆が煮くずれるくらいやわらかい水煮にすれば、とら豆のシチューにも。とら豆は粒のままトロミが欲しいときは、コーンスターチの水溶きを加えて。
  • レシピ担当/五木のどか

    豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

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