高原花豆
大粒で食べ応え十分
高原花豆は、豆の中でも大粒なことで知られる紫花豆が、高原で育つことで更に大粒になった豆です。煮豆や甘納豆に利用されることがほとんどですが、大きさを生かしてジャガイモの代わりに使ってみるのも面白いでしょう。
左から、乾燥時、水で戻した状態、茹でた後。
冷涼な気候に育まれた豆
高原花豆は、その名の通り長野県や群馬県などの高原で栽培されています。冷涼で標高が高くなればなるほど実が大きくなる特徴がありますが、逆に標高が800mを下回ってくると実が付きにくくなるそうです。
近年は温暖化の影響もあって、収穫量が減ってきているとのこと。また栽培に手間がかかるため、農家も敬遠しがちだそうです。
煮豆の作り方
高原花豆は、やはり煮豆で食べるのが一番オススメです。皮が硬くてアクも強いので時間や手間はかかりますが、ふっくら、しっとり煮上がった高原花豆は格別の味。コツは「茹でこぼし」の方法です。
- 高原花豆を洗い、たっぷりの水に一晩以上漬けて戻します。豆が大きいので二晩くらいかかることもあります。気温が高い季節は一晩ごとに水を替えてください。
- 豆とたっぷりの水を鍋に入れて火にかけます。沸騰するまでは強火で大丈夫ですが、沸騰したら豆が少し動く程度の火加減でコトコト茹でて下さい。
- 茹で汁が黒くなってきたら「茹でこぼし」をします。急激な温度変化を防ぐため、鍋を流し台に持っていき、水を少しずつ注いで徐々に入れ替えるようにしてください。
- 水が透明になったら再び火にかけ、茹で汁が黒くなったら茹でこぼしを3回ほど繰り返します。高原花豆はアクが強いので、何度も茹でこぼした方が良いでしょう。
- 豆が柔らかくなるまで茹でます。砂糖を入れるとそれ以上柔らかくならなくなるので、好みの柔らかさになるまで十分に茹でてください。
- 茹で汁をヒタヒタになるまで捨て、豆(乾燥時)と同量の砂糖を加えて溶かし、沸騰したら火を止めます。冷める過程で豆に味が染み込んでいきます。
- 完全に冷めたら出来上がりです。
高原花豆
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