レンズ豆入りクラムチャウダー

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.32(2014年2月掲載)

ピラミッドの中からも発見されたというレンズ豆、エジプトでは古代からレンズ豆を食べていたんですね。あんなに暑いところで、雨も少なそうだし‥‥。レンズ豆みたいな小さくて平べったい豆は、少ない水の量ですぐ煮えるから、さぞかし重宝されたろうなと思います。古代エジプトの人たちは、レンズ豆をどんな料理に使ったのでしょうね。ドラえもんのタイムマシーンがあったら、世界中の過去未来に豆料理を食べに行きたいなぁ。

「寒い日に食べたいものは?」と考えたら、クラムチャウダーが浮かんできました。レンズ豆って、たいていの「洋食汁もの」と合いそうです。水戻しも必要なし、茹で時間も短くて済む、しかも入っているだけで何となく気分がいい。貝類と相性よし、牛乳と相性よし、玉ネギとも相性よし!合うもの同士をひとつの鍋で仲良く煮たら、手軽においしいクラムチャウダーの出来上がり o(^_^)o

材料(約2〜3人分)

レンズ豆 大さじ4
玉ネギ 1/4個
ベーコン 薄切り2枚
アサリ貝 12個〜
アサリ貝の煮汁 1カップ
小麦粉 大さじ1
牛乳 1カップ
小さじ1/4〜
コショウ 少々
青み(パセリやアサツキなど) 少々

作り方

  • 1 あさり貝を水洗いし、塩水に浸けて砂ヌキをしておく。
  • 2 レンズ豆を水洗いし、鍋に水とともに入れて強火で茹でる。沸騰したら火を弱め、約5分ほど茹でて水切りする。
  • 3 玉ネギをみじん切りに、ベーコンは5ミリ幅くらいに切っておく。
  • 4 あさり貝を水切りし熱湯で茹で、その茹で汁を残しておく。
  • 5 鍋にサラダ油(分量外)をひき、玉ネギ、ベーコンを炒める。火が通ったら、2のレンズ豆を加えて炒め合わせる。塩、コショウをしたら、小麦粉をまぶすように混ぜて馴染ませる。
  • 6 あさり貝の煮汁、牛乳を加え、中火で煮て沸騰する前に弱火にし、5分ほど煮る。
  • 7 その間にあさり貝を殻から外し、6に加えて少し煮たら出来上がり。盛りつけ時、好みで青みを散らす。

ワンポイントアドバイス

  • レンズ豆は思ったより早く火が通るので、最初の茹で時間は短めに。その後、炒める、煮る、と進むうちに程よい固さになります。
  • 煮込み時間が長くなると、レンズ豆が煮くずれてきて、トロミのあるチャウダーに変化します。翌日に残りを再加熱すると、「明日のカレー」みたいな感じです。
  • レシピ担当/五木のどか

    豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

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