レッドキドニーのお赤飯

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.10(2013年9月掲載)

緑豆の小粒感は、小豆と似ています。大きさも形もそっくり。豆のこと、何にも知らない頃に「緑色の小豆」と言われたら、信じてしまったかもしれません。緑豆の特徴は、身体の熱を冷ましてくれること以外に、口内炎にもいいという話を聞いたことがあります。利尿作用にすぐれ、漢方薬にも使われているそう。
本来は小豆や大納言、ささげなどで作るお赤飯ですが、時には違う豆でも作ってみたくて、いろんな試みをしてきました。「海外の豆で、日本の食文化を味わう」この試み、フレンチの料理人さんのアイデアです。

この豆が最も似合う料理は、チリコンカンではないかと思います。だけど、この豆を「細長い金時豆」と考えると、金時豆で作る料理には、たいがい使えそう。
お赤飯にするには、あまりモチモチし過ぎないほうが良いのかも?と思いながら、うるち米ともち米の比率を調整しました。レッドキドニーという名は、形が腎臓(kidney)と似てるから付いた名前だそうです。

材料(4〜5人分)

レッドキドニー 1/2カップ
うるち米 1合
もち米 1合
豆の煮汁 2合分弱
小さじ1/2
金ごま 小さじ3

作り方

  • 1 レッドキドニーを丁寧に水洗いして、たっぷりの水に一晩〜半日ほど水浸けする。豆がもどったら鍋に入れ、水を加えて中火で煮ること約30分。固茹での状態で火を止める。
  • 2 うるち米ともち米を合わせて水洗いし、ザルにあげて30分ほどおく。
  • 3 豆の煮汁を使って水加減する。ザルにあげておいた米を炊飯器のお釜に入れ、豆の煮汁を2合の目盛りより少し少なめに加える。煮汁が足りないときは、水を足す。塩を入れ、全体を軽くかき混ぜる。
  • 4 豆を加えて炊飯器をセットし、通常どおりに炊飯する。炊き込みごはんや、おこわなどの設定がある場合は、それらも活用。炊き上がったら金ごまをふって、ざっくりとかき混ぜ、再度ふたをして10分ほど蒸らし、出来上がり。

ワンポイントアドバイス

  • レッドキドニーの場合、うるち米:もち米を1:1の分量にしましたが、金時豆や小豆を使う場合、うるち米:もち米の分量比を1:3にするとバランス良いお赤飯になります。
  • モチモチの食感がよければ、もち米の分量比を増やし、さっぱりとしたほうが好みのときは、うるち米の分量比を増やしてください。
  • レシピ担当/五木のどか

    豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

    レッドキドニーのお赤飯

    6商品

    • < 前
    • 次 >
    6件 1-6表示
    • <
    • 1
    • >
    6件 1-6表示
    • < 前
    • 次 >