レッドキドニーたっぷりのチリコンカン

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.11(2013年9月掲載)

レッドキドニーが最も似合う料理は、なんと言っても「チリコンカン」ではないでしょうか。豆ラブの私が、初めて作った「甘くない豆料理」も、チリコンカンでした。某M印R品の手づくりキットを使って、10年以上むかしのことになるのかな・・・・私の豆料理の手習いは、チリコンカン!
レッドキドニーを使ったチリコンカンは、日本の肉じゃが、フランスのラタトゥイユ、韓国のチゲみたいに、どうやら米国テキサスのお袋の味のようです。

このサイト内にある店長レシピにも、うっしぃさんのレシピにも、チリコンカンが載っています。使う材料も、香辛料もいろいろで、分量もいろいろ。私が作るときも、材料や分量比がいろいろです。
そう、チリコンカンもまた、家庭料理のひとつとして、その家ごとの味にアレンジしていただけたらいいなと思います。

材料(2〜3人分)

レッドキドニー 1/2カップ
ニンニク 1/2片
サラダ油 小さじ1
牛肉(角切り、挽き肉いずれか) 200g
塩、コショウ 少々
赤ワイン 小さじ2
チリパウダー 大さじ1
トマト水煮 缶詰か紙パック1つ
小さじ1/2
醤油 大さじ1
水、または豆の煮汁 1/2カップ
付け合わせの葉野菜 お好みで

作り方

  • 1 レッドキドニーを丁寧に水洗いし、たっぷりの水に一晩〜半日ほど水浸けする。豆がもどったら煮汁を捨てて鍋に入れ、新しい水を加えて火にかける。沸騰したら、中火で約30分。途中アクが浮いてきたらすくい取り、固茹でくらいで火を止める。
  • 2 牛肉に塩コショウを軽くふっておく。玉ネギ、ニンニクをみじん切りにする。
  • 3 フライパンにみじん切りにしたニンニクとサラダ油を入れ、弱火で香りを出してから牛肉を焼く。
  • 4 牛肉の表面が香ばしく焼けたら、みじん切りにした玉ネギを入れ、アメ色になるまで炒める。チリパウダーを加え、香りを立たせる。
  • 5 そこにトマト水煮、固茹でしておいたレッドキドニーを加え、中弱火で20〜30分ほど煮込む。トマトの水分をみながら、途中で水が足りないようであれば、豆の煮汁か水を足し加える。
  • 6 豆と肉がいい感じに煮えてきたら、塩、赤ワイン、醤油を加え、少し煮て味をみる。辛さが足りないようであればチリパウダーや花椒などを足し、辛味を強調。好みの味で火を止め、青野菜と共に盛りつけたら出来上り。

ワンポイントアドバイス

  • 今回は主役のおかずに仕立てるべく、牛角切肉を使いましたが、挽き肉でも充分おいしいです。
  • 小さなお子さまのおられるご家庭では、チリパウダーを加えないままトマト、豆を加えて煮て、先に取り分けてから、調味するときに辛味を足してください。
  • もしも残ったら、パスタやペンネと和えて、パスタソースのように使ってもおいしいです。茄子やジャガイモを使ったグラタンのソースとしても活用できます。
  • レシピ担当/五木のどか

    豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

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