お餅入り小豆粥

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.28(2014年1月掲載)

1月15日は小正月、別名・女正月とも呼ばれます。年末年始を家事や来客対応などで忙しく立ち働いた女性が、一息ついてゆっくりしましょうという日だそうです。お正月、ちゃんと台所に立ちましたか‥‥?
小正月のお決まり料理は「あずき粥」。そこに忘れてならないのは、お餅です。これは旧暦15日が「望の日」にあたることから、「望」と「餅」をかけて新年の願いを込めるからだそうです。ちなみに、あずき粥のお餅を「粥柱」と呼び、季語の一つでもあります。

お粥は胃にやさしいだけでなく、小豆に含まれるビタミンB1、B2、B6、食物繊維、鉄分などが、むくみをとってスッキリさせてくれるのだとか。小豆の赤が疫病や邪気を払うとして用いられてきました。
お粥を作るとき、炊飯器や鍋でも炊けますが、私は友人・Mちゃんが贈ってくれた土鍋を使っています。七草粥も、あずき粥も、土鍋で作るとよりいっそう美味しく感じます。
小豆は皮が破けにくい大納言小豆や、ささげでも代用可能です。ごはんがうす桃色に染まり、女性運アップのほほ笑ましい色合いに*(^0^)*

材料(2〜3人分)

小豆 大さじ2
うるち米 1合
豆の煮汁+水 3カップ(煮汁だけで足りない分を水で調整)
調整用
少々
お好みで1〜2個

作り方

  • 1 米はいつものように水洗いし、30分ほど水浸けしておく。
  • 2 小豆を水洗いし、鍋に水と共に入れて沸騰させ、5分ほど煮る。湯を捨てて再度水を入れ、弱火で20分ほど煮て(渋切り)固茹でにする。
  • 3 土鍋に水浸けしておいた米と小豆の煮汁、水を入れ、塩をパッパッとふって、土鍋の蓋をして火にかける。火加減は最初は中火、沸騰したら弱火に。
  • 4 お粥を炊いている間に餅を食べやすい大きさに切っておく。
  • 5 弱火で30分ほど炊いたら土鍋の蓋を開け、煮具合を確認。餅を並べて、水分が足りなければここで足し加え、更に5分ほど炊く。
  • 6 炊き上がったら火を止め、蒸らし少々。でき上がり。

ワンポイントアドバイス

  • 土鍋で炊いていると湯気が出て、水分がけっこう少なくなります。ガスや土鍋によって火力の伝わり方が変わってきます。お粥なのでお焦げにならないよう、炊き時間や水の量を調整してください。
  • お粥は薄いのが良いときは、米を減らして水の量を増やしてください。
  • 炊飯器や鍋を使うときは、水の量はお米の4〜5倍くらいで大丈夫でしょう。
  • レシピ担当/五木のどか

    豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

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