へっちょこ小豆ミルク

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.31(2014年1月掲載)

「へっちょこ」ってご存知ですか?青森県二戸の郷土食であることを、とある雑誌で見知って以来、作ってみたいと思っていました。小豆マンスの締めくくりに作ってみることに‥‥。
「タカキビ団子が入ったぜんざい」が二戸流。団子の真ん中をへこませるのが秘訣だそう。へこんだ様子がヘソと似ているから「へっちょこ」なのだとか。また、農作業で苦労(へっちょ)したことを労う意味もあるそうです。

レシピ研究中に「へっちょこ」を牛乳と合わせるアレンジを思いつきました。名付けて「へっちょこ小豆ミルク」、やさしい甘さで食べやすいです。
小豆を茹でて「ゆるゆるあんこ」を作るイメージでぜんざいを作り、牛乳で割って団子を浮かべる和スイーツ。おうちカフェに似合いそうな簡単レシピです。
たかきび粉が手に入りにくいときは、寒晒粉や白玉粉で「へっちょこ団子」を作って、浮かべてください。

材料(約4〜5人分)

ミルクぜんざい

小豆 200g
砂糖 150〜200g
小さじ1/2
適量
牛乳 1カップ

たかきび団子

たかきび粉 1カップ
1つまみ
熱湯 50〜70cc

作り方

  • 1 小豆を水洗いし、一晩水に浸しておく。小豆を浸しておいた水と共に鍋に入れ、強火にかける。鍋の水が沸騰したら茹でこぼし(渋切り)、新しい水を加えて中火にかける。
  • 2 再度沸騰したら火を弱め、途中で浮いてくるアクを取り去りながら、柔らかくなるまで小1時間ほど茹でる。小豆が割れて中がとろけ出すくらいで火を弱め、砂糖を数回に分けて加える。
  • 3 最後の砂糖を入れたら塩を加えて混ぜ、水分が残る状態で火を止める。
  • 4 たかきび粉に塩を加え、熱湯を回しかけてヤケドしないように混ぜ合わせる。耳たぶくらいの固さにこねる。
  • 5 団子を約2cmくらいに丸め、真ん中に指でくぼみをつける。
  • 6 へっちょこ団子を熱湯で茹でる。湯に入れて浮き上がってきたら、3〜5分ほど茹でる。
  • 7 3のゆるゆるあんこ1.5〜2カップを取り分け、牛乳1カップを加えて中弱火で温める。器につぎ、団子を浮かべたら出来上がり。

ワンポイントアドバイス

  • たかきび団子は乾燥しやすいので速やかに茹で始めてください。たかきび粉の代わりに寒晒粉や白玉粉を使うときは、水の代わりに絹ごし豆腐で練ると比較的かたくなりにくいです。
  • ゆるゆるあんこと牛乳の比率、甘さ加減は好みで調整してください。余ったあんこは、ぜんざいやあんトーストなどにもお楽しみください。
  • レシピ担当/五木のどか

    豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

    へっちょこ小豆ミルク

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